肥満は体質に合わせて無理なく解消することが大切で、漢方には適しています。原因を気・血・水に分けてて「考えます。気はストレスで食べ過ぎてしまうなど食欲が止められない場合です。胃腸が丈夫な人はたくさん食べられるため、どんどん太ってしまう傾向があります。血は月経不順など、瘀血がある場合です。特に子宮や卵巣の切除手術を受けた人は太りやすい傾向にあります。また便通をよくして代謝を促進することも大切です。水は水分代謝が悪く、むくみなどがある、いわゆる水太りです。
防風通聖散：太鼓腹で脂肪太りのものに。瘀血とともに気の滞りがあり、水分代謝が悪く、便秘がある場合に用いる。利尿、通便作用に優れる
麻杏薏甘湯：食欲が我慢できない人に。利尿を促して余分な水分を排出し、脂肪代謝を促進して、食欲を抑える。水太りタイプによい
越婢加朮湯：麻杏薏甘湯より、強力に脂肪や体内の余分な水分を代謝するとともに食欲を抑える効果に優れる
五苓散：のどの渇きが激しいときに他の漢方薬と併用する。水分代謝を調える
防己黄耆湯：体表の水分代謝が悪く、むくみやすいものに。体表の湿気を除く。疲れやすく、特に下半身に冷たい汗をかきやすいタイプによい
大柴胡湯：脂肪の代謝を促し、便秘を解消する。ただし食欲が出やすいので注意する
筋肉を増やすための筋肉トレーニング、犬の散歩、掃除などの有酸素運動を毎日の生活に取り入れてみましょう。糖質をなるべくとらない生活をしながら、週に1～2回、夕食または昼食を抜いてみましょう。