初めての漢方薬局体験記

初めての漢方薬局体験記

①問診

『マンガでわかる東洋医学』(池田書店)より抜粋
こんなことをうかがいます。
まずは,あなたの治してもらいたい症状を詳しくお伺いします。その他にも,既往症やアレルギーなどの病歴を把握し,食生活,睡眠などの生活習慣などの他,胃腸の状態,冷えの具合など,カウンセリングをしながら専門家の視点で身体の状態を把握していきます。

②舌診

『マンガでわかる東洋医学』(池田書店)より抜粋
こんなところをチェックします。
舌の色や,舌の表面についている苔の状態を見ることによって,身体が冷えているのか熱しているのか? また,「気」「血」「水」の状態が体内でどうなっているのか?などについて把握します。これにより問診だけでは把握しきれないような情報をキャッチすることができます。また、これらと同時に、骨格の歪みや話し方、顔色なども見ていきます。

③漢方薬の決定

『GoGo!美人道EX』(双葉社)より抜粋
漢方では証を立てて選びます。
あなたの身体が現在どのような状態で,どういう体質であるのかを把握します。これを私たちは「証を立てる」と呼んでいます。証が決まれば,漢方処方が決まります。漢方薬局では豊富なラインナップの中から,あなたにあった漢方処方をお選びいたします。

④調剤

『マンガでわかる東洋医学』(池田書店)より抜粋
調剤室は漢方薬が並んでいます。
同じ漢方処方でも,その剤形には色々あります。
煮出して飲む煎じ薬,エキス顆粒,錠剤,丸剤などから,できる限りあなたのご希望に沿うような剤形のものをお選びします。

⑤養生法

『東洋医学おさらい帳』(じほう)より抜粋
日常生活のさまざまなアドバイスをします。
食生活や,服装,睡眠,入浴時の注意点,ストレッチなどの運動法など,あなたに合った養生法をアドバイスします。 カゼのひき始めの葛根湯を例に挙げれば、発汗力を高めるためにショウガ湯やクズ湯と一緒に飲むと、葛根湯の効果が格段に上がります。 このように漢方薬の服用に加えて,こうした養生法を実践することで,効果が上がり、また体質改善が早く進みます。

⑥お会計

良質の漢方薬を適正な価格で。
処方の種類や剤形,使用している生薬の品質などによっても価格は異なりますが, 1日分 300円~600円位のものが多いようです。風邪では数日分、慢性病や体質改善の場合は一ヶ月単位でお出しすることもあります。お出しする日数についても相談で決まっていきます。詳しくは各薬局までお問い合わせください。

⑦アフターケア

いつでも電話などで相談できることが安心につながります。
漢方薬は一度飲んで終わりというものではありません。服用し始めるとそれまでは抱かなかった疑問点が出てくる場合もあると思います。漢方薬局では,そうした疑問について,親身になってお答えいたしますので,お電話等でお問合せ下さい。また,次回以降,薬局に直接出向けない場合は,電話等で症状をお伺いして漢方薬をお送りする事も可能です。