漢方の素晴らしさを多くの方に伝えたいと、父の代よりこの大岡山の地で開業をし、今年で53年を迎えました。私自身も高校生のころから漢方一筋に学び、多くの患者の方々と向き合って参りました。一方で、30代から腰痛を抱えていたこともあり、痛みの治療については、自分自身の身体を通じて多くの事を学び、またその治療を実践して参りました。しかし、50年を経てなお、新たな痛みの治療法に気づいたのです。気づいてみれば，気の流れをあるべき形にすることがいかに大切かということでした。漢方の神髄は「氣」にあると言われていますが、なかなかそれを実感することは少ないでしょう。しかしこの気をコントロールすることが、痛みの疾患にしろ、内臓の疾患にしろ、ガンのような病にしろ、治癒に至るための大いなる道と言えるのです。もちろん漢方薬は、素晴らしい治療法の一つです。しかし、漢方においては食養しかり、日常の養生法しかり様々な治療の手段があります。そして私どもの薬局では、漢方薬の助けを借りながら患者の皆さんとともに気をコントロールし、ご自身で病と付き合い、克服するための方法を見つけ出すことに力を入れています。スタッフも長年漢方を学び、漢方の研究や治療に力を尽くしているものばかりです。もちろん女性スタッフもいます。そして漢方と言っても堅苦しくはありません。薬局は、患者の方々やスタッフの笑い声にあふれています。その伸びやかな気こそが、病を治す近道だからです。皆さんが病と向き合おうと思われたら、是非、漢方平和堂薬局を思い出してください。（店主 根本幸夫）