漢方ニュース・学術調査リリース

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厚労副大臣へ陳情:漢方薬局がコロナワクチン医療従事者優先接種の対象であること周知

この度、一部の自治体において、漢方薬局がコロナワクチンの医療従事者優先接種の枠から外される事案が生じました。

その自治体では、「保険薬局を取得していないと優先接種は受けられないということでした。処方箋を扱わない一般薬局、特に専門的な漢方薬局などは該当しない事となります。

厚労省の見解では漢方薬局を医療機関として認めており、また、漢方薬局は地域医療にも貢献しています。そして、患者さんには高齢者や基礎疾患を抱える方も多く、漢方薬局はそうした方々と密接に漢方相談をしています。他の保険薬局と比べても、相応の感染リスクがあると考えます。

一部の自治体で保険薬局でないという理由で対象から外されてしまうのは、非常に由々しき事態であり、日本漢方連盟としても看過できません

本件について、公明党 秋野公造議員に陳情したところ全面的にご支持いただき、秋野議員同行のもと、根本理事長、西島代表代理、大石理事、押切監事が、令和3年6月16日  山本博司 厚生労働副大臣へ要望書を提出しました。

山本副大臣には要望内容をご支持いただき、厚労省が新型コロナワクチン 医療従事者の優先接種枠とした薬局は、保険薬局に限定しておらず薬機法上の薬局を対象としている。漢方薬局も当然その対象であり、一部の自治体とはいえ、保険薬局ではないという理由で漢方薬局が優先接種の対象から外れるのはおかしいしっかり周知するというお言葉をいただきました。

これをもとに、接種を希望される薬局従事者について遅滞なくワクチン接種が行われるよう厚労省を通じて各自治体に働きかけていただきます

(左から、大石理事、西島代表代理、根本理事長、山本博司厚労副大臣、秋野公造参議院議員、押切監事)